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Peter, J. Collins
PNC TN9410 97-034, 35 Pages, 1997/04
大洗工学センターの基盤技術開発部炉心技術開発室に滞在している間、私は高速増殖実証炉(DFBR)のために炉定数ライブラリを行うプロジェクトに参加した。このライブラリは、核断面積(微分データ)を高速炉に関する実験(積分データ)と結びつけ、DFBRの設計に充分な精度を確保しようとするものである。私は、USDOEとPNCの協定の基づきZPPR装置において実施された大型高速炉心臨界実験JUPITERの企画とそのデータ利用に関して豊富な経験を有している。大洗での私の役割は主に、過去にロスアラモス国立研究所(LANL)で実施された非常に硬いスペクトルでの高速炉臨界実験を実験データベースに加えることであった。これらの実験炉心に関するデータは本報告書に記載されている。我々はANL-Westで、動燃のABLEコードと同じ機能を持つGMADJコードを使って行った研究により、現在のDFBRが対象としている伝統的なMOX炉心だけではなく、このプロジェクトではより多くの実験を用いる必要があることを明らかにした。動燃ではこの点への認識がこれまで為されていなかったので、本報告書で議論している。LANLで行われた高速スペクトルの臨界実験データは、私が収集した誤差評価に関する情報とともにまとめた。これらの実験の最大の目的は臨界性データを得ることであったので、炉定数調整で必要となる誤差の相関(共分散)情報は報告されていないが、実験誤差の最大の要因は燃料組成誤差であることが分かっている。このLANL実験は、米国でENDF/Bライブラリの各バージョンを開発する際には、その積分テストに重要な役割を果たしてきた。DFBRのための炉定数開発に対しては、これらのLANLデータは、通常の軟らかいスペクトルを持つLMFBRでは得られないMeV領域の情報を提供できる。
谷 啓二; 木原 和久*; 萩野谷 裕文*
JAERI-M 89-166, 81 Pages, 1989/10
核融合実験データベースの内容をグラフィック端末でモニターするソフト「DAISY」(Version I)を開発した。「DAISY」を用いることにより、ユーザーはコンピュータ・グラフッイクス言語や実験データベースのアクセスの煩わしさから解放され、簡単なキーボード操作で会話的に目的とするデータを表示することができる。また、多種多様な出力形式が選択でき、図面内容の変更、プロットデータの加工も迅速、且つ、容易に行える。本報告書は、「DAISY」の概要と利用手引をまとめたものである。
丸山 結; 阿部 豊; 三野 義孝*; 早田 邦久
JAERI-M 89-054, 142 Pages, 1989/05
軽水炉のシビアアクシデント時には、炉心構造物が粒子状になり圧力容器内にデブリベッドを形成する。デブリベッドからは崩壊熱の放出が続き、冷却が維持されない場合は事故の拡大を招くことになる。デブリベッドの冷却性を定量的に評価することは、シビアアクシデントの事故進展解析あるいは事故管理解析上、非常に重要な位置づけとなっており、原研も含め各国の機関で実験的研究が実施されている。シビアアクシデント時に形成されるデブリベッドの形状は複雑であることを考慮し、実験はできる限り幅広い実験範囲を網羅するよう進められている。本研究室ではこれまでに得られた実験結果を有効に利用し、今後の実験計画及び解析的研究に資することを目的に損傷炉心冷却挙動実験データベースを開発・整備した。本報告書はデータベースの概要、使用方法ならびに応用についてまとめたものである。
青柳 哲雄; 谷 啓二; 萩野谷 裕文*; 内藤 新司朗*
JAERI-M 89-015, 90 Pages, 1989/02
日本原子力研究所(原研)の臨界プラズマ試験装置の実験は約10分に1回、約5秒~10秒のプラズマを維持することにより行われる。これをショットと呼ぶ。各ショットにおいて各種の計測データが得られるが、これ等は、JT-60実験データベースとして編集され、大型計算機に収納される。ショットデータの利用者は特定のショットを検索し必要な解析、考察を行うが、実験が進行するにつれショット数が増大し検索が困難となる。そこで利用者が、大量のJT-60実験データベースから目的とするショット又はショット群を計算機端末から容易に検索できるようにするために、「DARTS」が開発された。本報告書は「DARTS」の使用手引書としてまとめられたものである。